Fortran 2003 入門

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8.3 組込みモジュール

Fortran 2003標準はモジュールを組込みと非組込みに分類します。 非組込みモジュールは通常の(ユーザ定義の)モジュールです。一方、 組込みモジュールはFortranコンパイラの組込み部分として提供されるものです。

Fortran 2003には5つの標準モジュールがあります:IEEE_ARITHMETIC, IEEE_EXCEPTIONS, IEEE_FEATURES, ISO_C_BINDING and ISO_FORTRAN_ENV。

プログラムは組込みモジュールと同じ名前の非組込みモジュールを持つことができます。 そのためにUSE文が拡張されました。 ‘USE,INTRINSIC ::’は組込みモジュールが必要であることを示し、 ‘USE,NON_INTRINSIC ::’は非組込みモジュールが必要であることを示します。 これらが使用されなかった場合、 コンパイラはユーザ定義モジュールが見つからなかったときにのみ組込みモジュールを選択します。
例:

  USE,INTRINSIC :: iso_fortran_env
これは標準組込みモジュールISO_FORTRAN_ENVを使いますが、
  USE,NON_INTRINSIC :: iso_fortran_env
は該当名を持つユーザ定義モジュールを使用します。 いずれかの指定子を使用する場合には2つのコロン‘::’が必要である点に注意して下さい。


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