nAG Cライブラリの最新版(Mark 26)がリリースされました。このリリースでは新た37関数が追加され、全部で1555関数が提供されるようになりました。
主な追加機能
今回のバージョンアップにて追加もしくは拡張された主な機能は以下のとおりです。
- 求積。新たに2つの機能が追加されました。
ガウス求積の重みと積分点の計算,Golub と Welsch の方法及び
∫0∞exp(-x2)f(x)dx の積分(ガウス求積)
- 常微式のチャプタにリバースコミュニケーション版のルンゲクッタ法が追加されました。
- 最適化のチャプタに新たなインタフェースを持つ一連のルーチンが追加されました。これには最適化問題(2次計画 (QP),非線形計画 (NLP),線形半正定値計画 (SDP),双線形行列不等式を含む SDP (BMI-SDP) など)に対する nAG 最適化モデリング・スイートが含まれます。更に内点法が追加されました。
- 特異値分解。レベル3のBLASを利用する特異値分解ルーチンが追加されました。
- ターゲット行列を用いて近似相関行列から相関行列を計算するルーチンが追加されました。
- マルチスレッド用ライブラリを利用しているかどうかを取得するルーチンが追加されました。
- ライブラリ利用方法についてのドキュメントが変更され、適切な情報がすぐに見つかるように改善されました。
追加ルーチン一覧
d01tdc | nag_quad_1d_gauss_wrec | ガウス求積の重みと積分点の計算,Golub と Welsch の方法 |
d01tec | nag_quad_1d_gauss_recm | ガウス求積の計算のために d01tdc が必要とする係数の生成 |
d01ubc | nag_quad_1d_inf_exp_wt | ∫0∞exp(-x2)f(x)dx の積分(ガウス求積) |
d02pgc | nag_ode_ivp_rk_step_revcomm | 常微分方程式,初期値問題,ルンゲ-クッタ法,リバース・コミュニケーション |
d02phc | nag_ode_ivp_rk_interp_setup | d02pgc の最後の積分ステップの区間内で解と解の微分を近似する補間式を設定する,リバース・コミュニケーション |
d02pjc | nag_ode_ivp_rk_interp_eval | d02pgc の最後の積分ステップの区間内で解と解の微分を近似する補間式を評価する |
e04mwc | nag_opt_miqp_mps_write | LP,QP,MILP,MIQP 問題を定義する MPS データファイルの書き出し |
e04rac | nag_opt_handle_init | 最適化問題(2次計画 (QP),非線形計画 (NLP),線形半正定値計画 (SDP),双線形行列不等式を含む SDP (BMI-SDP) など)に対する nAG 最適化モデリング・スイートのハンドルの初期化 |
e04rdc | nag_opt_sdp_read_sdpa | 線形 SDP 問題のスパース SDPA データファイルの読み込み |
e04rec | nag_opt_handle_set_linobj | e04rac で初期化した問題に線形の目的関数を定義する |
e04rfc | nag_opt_handle_set_quadobj | e04rac で初期化した問題に線形または2次の目的関数を定義する |
e04rgc | nag_opt_handle_set_nlnobj | e04rac で初期化した問題に非線形の目的関数を定義する |
e04rhc | nag_opt_handle_set_simplebounds | e04rac で初期化した問題に境界制約を定義する |
e04rjc | nag_opt_handle_set_linconstr | e04rac で初期化した問題に線形制約を定義する |
e04rkc | nag_opt_handle_set_nlnconstr | e04rac で初期化した問題に非線形制約を定義する |
e04rlc | nag_opt_handle_set_nlnhess | e04rac で初期化した問題に目的関数,制約関数,ラグランジュ関数の各ヘッセ行列を定義する |
e04rnc | nag_opt_handle_set_linmatineq | e04rac で初期化した問題に線形行列不等式を追加する |
e04rpc | nag_opt_handle_set_quadmatineq | e04rac で初期化した問題に双線形行列の項を定義する |
e04ryc | nag_opt_handle_print | e04rac で初期化した問題ハンドルの内容を出力する |
e04rzc | nag_opt_handle_free | e04rac で初期化した問題ハンドルを破棄してメモリを解放する |
e04stc | nag_opt_handle_solve_ipopt | nAG 最適化モデリング・スイートの関数で定義したスパース非線形計画問題 (NLP) に内点法ソルバーを実行する |
e04svc | nag_opt_handle_solve_pennon | nAG 最適化モデリング・スイートの関数で定義した問題(2次計画 (QP),線形半正定値計画 (SDP) ,双線形行列不等式を含む SDP (BMI-SDP) など)に Pennon ソルバーを実行する |
e04zmc | nag_opt_handle_opt_set | nAG 最適化モデリング・スイートのソルバーのオプションを設定するルーチン |
e04znc | nag_opt_handle_opt_get | nAG 最適化モデリング・スイートのソルバーのオプション設定を取得するルーチン |
e04zpc | nag_opt_handle_opt_set_file | nAG 最適化モデリング・スイートのソルバーのオプションを設定するルーチン,外部ファイルを用いて |
f08vcc | nag_dggsvd3 | (DGGSVD3) 実行列ペアの一般化特異値分解,BLAS-3 を用いて |
f08vgc | nag_dggsvp3 | (DGGSVP3) 実行列ペアの一般化特異値分解の前処理として直交行列を計算する,BLAS-3 を用いて |
f08vqc | nag_zggsvd3 | (ZGGSVD3) 複素行列ペアの一般化特異値分解,BLAS-3 を用いて |
f08vuc | nag_zggsvp3 | (ZGGSVP3) 複素行列ペアの一般化特異値分解の前処理としてユニタリ行列を計算する,BLAS-3 を用いて |
f08wcc | nag_dggev3 | (DGGEV3) 実非対称行列ペアの一般化固有値,オプションで左/右一般化固有ベクトル,BLAS-3 を用いて |
f08wfc | nag_dgghd3 | (DGGHD3) 実一般行列ペアの一般化上ヘッセンベルク形への縮約,BLAS-3 を用いて |
f08wqc | nag_zggev3 | (ZGGEV3) 複素非対称行列ペアの一般化固有値,オプションで左/右一般化固有ベクトル,BLAS-3 を用いて |
f08wtc | nag_zgghd3 | (ZGGHD3) 複素一般行列ペアの一般化上ヘッセンベルク形への縮約,BLAS-3 を用いて |
f08xcc | nag_dgges3 | (DGGES3) 実非対称行列ペアの一般化固有値と一般化実シュール形式,オプションで左/右一般化シュールベクトル,BLAS-3 を用いて |
f08xqc | nag_zgges3 | (ZGGES3) 複素非対称行列ペアの一般化固有値と一般化複素シュール形式,オプションで左/右一般化シュールベクトル,BLAS-3 を用いて |
g02apc | nag_nearest_correlation_target | ターゲット行列を用いて近似相関行列から相関行列を計算する |
x06xac | nag_using_threaded_impl | nAG ライブラリが並列バージョンかどうかを調べる |
nAG数値計算ライブラリについて
nAG数値計算ライブラリは最適化、時系列予測、回帰分析、偏微分方程式、補間など様々な数値計算サブルーチンを搭載した、科学技術統計計算ライブラリです。需要予測、ポートフォリオの最適化、金融市場の予測、リスク管理、時系列予測、統計解析、科学技術分野の各種シミュレーション等さまざまな分野での利用実績があり、まさに世界標準ともいえる数値計算ライブラリです。
【よくご利用いただく機能例】
最適化、2次計画(QP)、最小二乗
時系列予測 (ARIMA, GARCH等)、生存解析
偏微分方程式(含ブラックショールズ)
FFT、補間(フィッティング)、乱数発生
相関分析、回帰分析、
多変量解析