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5 数値と文字の変換を行う方法

内部ファイルとの入出力を使うことで 数値から文字への変換、もしくはその反対に 文字から数値への変換が簡単に行えます。 ここで言う内部ファイルとは文字変数を示します。

write文で装置番号の代わりに文字変数を指定すると その文字変数に対しての出力が行われます。 同様にread文で装置番号の代わりに文字変数を指定すると その文字変数からの入力が行われます。

例えば以下のようにすると、簡単に数値を指定の形式の 文字列に置き換えることができます。

  character(20) a
  integer :: i = 123
  write (a,*) i

また逆に、以下のようにすることで、文字"123"を数値の123に変換することが可能です。

  character(3) a
  integer i
  a = "123"
  read (a,*) i

以下にプログラム例を示します。

[ internal-file.f90 ] - 文字と数値の変換を行うサンプル

program internal_file
  implicit none
  real a, b
  character(5) s
  a = 1.234
  write (s,'(f0.3)') a     ! 実数から文字列への変換
  print *, 's = "', s, '"'
  read (s,*) b             ! 文字列から実数への変換
  print *, "b =", b
end program internal_file

出力例:
 s = "1.234"
 b =   1.2340000



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