Fortran 2003 入門

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2.3 元指定割付け (クローニング)

ALLOCATE 文では新たに SOURCE= 指定子の指定が可能となりました。 割付けされた要素の動的な型と値が指定子の式から取得されます。 構造型が型パラメタ(q.v.)を持つ場合、無指定型パラメタの値は元となる式より 取得されます。その際にそれ以外の型パラメタの値は一致している必要があります。 割付けされる要素が無指定長(LEN=:)の CHARACTER 型である場合にも、 文字長は元の式から取得されます。

SOURCE= 指定子が指定された場合に割付けが可能なのは一つの要素のみです。 配列の割付けを行う場合には注意が必要です。 配列の形状は元となる式から取得されないので通常の方法で指定を行います。 また元となる式が配列の場合、その形状は割付け対象の配列と同じでなければなりません。

例:

    CLASS(*),POINTER :: a,b
    ...
    ALLOCATE(a,SOURCE=b)
割付けされた変数 A は、B の現在の型が何であれ、B の “クローン”となります。


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