機能概要
nAG Parallel Libraryは分散メモリ環境で並列科学技術計算を行うためのライブラリです。 このライブラリはnAGの技術者によりMPIを用いて並列化されたFFT、線形代数(dense/sparse)、 並列乱数発生、求積、固有値問題、などの関数群と並列プログラムツールで構成されています。 関数リスト詳細
またこのライブラリにはその他に汎用線形代数パッケージであるScaLAPACKをプラットホーム毎に最適化したものが含まれています。
驚異的なパフォーマンス
NAG Parallel ライブラリは英国NAG社にて、純並列計算ライブラリとして一から開発されたライブラリです。 その開発は設計時より「並列計算ライブラリ」として注意深く行われているため、驚異的なパフォーマンスを実現しています。
MPIの知識が必要ありません
nAG Parallel ライブラリは開発者がMPIを用いてあらかじめ作成した並列計算関数群を提供しています。 このため、ユーザはMPIを直接使用する必要がなく、シリアルライブラリを利用するのと同程度の手間で並列計算を実現できます。
プログラムコード例
大規模問題を解く事ができる
nAG Parallel ライブラリでは1つのノードのメモリ空間におさまりきらないような大規模な問題を解く事が可能です。 分散メモリ環境での1つの大きな利点であるメモリースケーラビリティーを十二分に活かす事ができます。 ノード追加におけるパフォーマンスの向上とメモリー空間の増加の双方を実現する画期的な並列計算ライブラリです。
並列プログラミングツールを合わせて提供
nAG Parallel ライブラリは並列計算関数群に加え、 分散メモリ環境で並列プログラミングを行う場合に必要となる、データ分散や収集、入出力、 資源割り当てなどの処理を行うためのユーティリティー関数群を合わせて提供しています。 これにより分散メモリ環境での並列計算プログラム作成が最小限の手間で実現可能です。
シリアル計算プログラム → 並列計算プログラムへの移行が容易
nAG Parallelライブラリはシリアルライブラリに非常に近いかたちで利用できるため、 既存のシリアルユーザプログラムを最小限の手間で並列計算プログラムに仕立て上げる事ができます。 通常分散メモリ環境で並列化を行う場合、ユーザ自身がMPI等を習得後、 各種並列化のテクニックを用いて並列プログラミングを行う必要があります。 並列プログラミングの習得、実装、その後のパフォーマンスチューニングなどを各ユーザが行うには多大な労力/時間が必要です。 nAG Parallel Libraryを用いる事で、ユーザは最小限の手間で並列計算を行う事ができます。
対応アーキテクチャ
- PC(マルチコアも可)クラスタ
- SMPクラスタ
- SMPマシン(1台のノード内で並列計算が行えます。SMPマシンではnAG Library for SMP & Multicoreも利用可能です)
- スパコン
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