Keyword: 大動脈乱流, 非定常スペクトル解析, 数値シミュレーション
論文タイトル | AR/ME法を用いた大動脈乱流の非定常スペクトル解析の数値実験 |
出版情報 | 計測自動制御学会論文集 Vol. 20 (1984) No. 12 |
著者 | 山口 隆美, 吉川 昭, K.H. PARKER |
概要 |
「著者らはイヌの心臓・大動脈に発生する血流の乱れを実測・検討してきた。乱流の解析、定量には、流速変動などに対するスペクトル解析が必須の手段の一つであるが、大動脈乱流は非定常乱流であるので、普通のスペクトル解析をそのまま機械的に適用すれば、時間平均されたスペクトルが計算される。このようなスペクトル解析を大動脈乱流に用いても種々の興味ある結果が得られるが、乱流の発生・発達の過程などを知るためには非定常性を考慮に入れたスペクトル解析を行う必要がある。」 「大動脈乱流の実験データの解析にAR/ME方スペクトル解析を用いるために、本研究ではまずBurg法を再検討して、アンサンブル平均に基づくよう改良した。ついで、自己回帰次数の決定に赤池の情報量基準を用いたこの方法の応用の問題点を検討する目的で、乱流の確率構造の違い、データ長の大小、窓関数によるデータ長の実効的短縮の影響などについて、いくつかの模擬信号を用いて検討した。」 |
使用されているnAG製品 | 「本研究で用いた模擬信号は、同一のスペクトル形をもち、振幅確率分布が異なる3種類の疑似乱数である」とされており、その「基本となる一様疑似乱数」の生成にnAG 8Fルーチンが使用されている。 |