nAG Fortran コンパイラ 7.2 マニュアル

 
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6.1 組込みモジュール概要

プログラム中で使用可能な数多くの組込みモジュールが提供されています。 組込みモジュールとはあらかじめコンパイルされている、あるいはコンパイラシステム に組み込まれているモジュールのことを言います。これらのうちいくつかは Fortran 2003の一部ですが、残りはnAGに固有のものです。

Fortran 2003からの標準組込みモジュールとして利用できるものは次の通りです:

ieee_arithmetic IEEE浮動小数演算用の特殊機能
ieee_exceptions IEEE演算の例外処理
ieee_features IEEE機能の制御
iso_c_binding C関数とのインタフェース用機能
iso_fortran_env Fortran固有の環境機能

nAG提供の非標準組込みモジュールは次の通りです:

f90_gc ガベージコレクタ制御
f90_iostat I/Oエラーコード(ソース形式での提供)
f90_kind 種別番号パラメータ(ソース形式での提供)
f90_preconn_io ファイル事前接続制御
f90_stat STAT= エラーコード (ソース形式での提供)
f90_unix_dir Unixシステム関数 — ディレクトリとファイル
f90_unix_dirent Unixシステム関数 — ディレクトリの読込み
f90_unix_env Unixシステム関数 — 環境
f90_unix_errno Unixシステム関数 — エラーコード
f90_unix_io Unixシステム関数 — 入出力(未完成)
f90_unix_proc Unixシステム関数 — プロセス

上記のf90_unix_*モジュールにはUnix固有の関数が含まれていますが、多くの 場合、これらはWindowsやMacOS X上でも利用できます。利用できない場合であっ ても関数はコールできますが、ENOSYSエラーコードが返されます。

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