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6.1 組込みモジュール概要
プログラム中で使用可能な数多くの組込みモジュールが提供されています。 組込みモジュールとはあらかじめコンパイルされている、あるいはコンパイラシステム に組み込まれているモジュールのことを言います。これらのうちいくつかは Fortran 2003の一部ですが、残りはnAGに固有のものです。
Fortran 2003からの標準組込みモジュールとして利用できるものは次の通りです:
ieee_arithmetic | IEEE浮動小数演算用の特殊機能 |
ieee_exceptions | IEEE演算の例外処理 |
ieee_features | IEEE機能の制御 |
iso_c_binding | C関数とのインタフェース用機能 |
iso_fortran_env | Fortran固有の環境機能 |
nAG提供の非標準組込みモジュールは次の通りです:
f90_gc | ガベージコレクタ制御 |
f90_iostat | I/Oエラーコード(ソース形式での提供) |
f90_kind | 種別番号パラメータ(ソース形式での提供) |
f90_preconn_io | ファイル事前接続制御 |
f90_stat | STAT= エラーコード (ソース形式での提供) |
f90_unix_dir | Unixシステム関数 — ディレクトリとファイル |
f90_unix_dirent | Unixシステム関数 — ディレクトリの読込み |
f90_unix_env | Unixシステム関数 — 環境 |
f90_unix_errno | Unixシステム関数 — エラーコード |
f90_unix_io | Unixシステム関数 — 入出力(未完成) |
f90_unix_proc | Unixシステム関数 — プロセス |
上記のf90_unix_*モジュールにはUnix固有の関数が含まれていますが、多くの
場合、これらはWindowsやMacOS X上でも利用できます。利用できない場合であっ
ても関数はコールできますが、ENOSYS
エラーコードが返されます。