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2.6 コンパイルメッセージ
コンパイルの過程でnAG Fortranコンパイラ自身から発行されるメッセージは自明である ように設計されています。 リンカーや、稀にはホストCコンパイラからもメッセージが発行されることがあります。
コンパイラから発行されるメッセージは重要度(severity level)に応じて分類されて います。レベルには次のものがあります:
- Remark
- ソースコードに関する参考コメントです。(最も重要度が低いメッセージです)
- Info
- 情報メッセージ。ソースコード上のある側面について注意を促すためのものです。
- Note
- “Info”よりも重要な注意メッセージです。
- Warning
- ソースコードに誤りがあると思われる場合に警告として発行されます。
- Questionable
- ソースコード上、プログラムエラーを示唆する怪しい用法が検出された場合に発行され ます。 レベルは“warning”と同一です。
- Extension
- ソースコード中に標準に準拠しない部分が検出されたものの、言語に対する拡張仕様と して正常にコンパイルされた場合に発行されます。 レベルは“warning”と同一です。
- Obsolescent
- 標準には準拠しつつもFortran 95/2003/2008 (-f95/-f2003/-f2008オプション) 標準によって廃止予定事項と区分されたコードが検出された場合に発行されます。 レベルは“warning”と同一です。
- Obsolescent
- 一部の古風なFortran標準(-fNオプションによって選択される)によって時代遅れと分類された場合に発行されます。
- Deleted feature used
- 古いFortran標準(-fNオプションによって選択される)からは削除された機能が使用された場合に発行されます。 レベルは“warning”と同一です。
- Error
- Fortran標準に準拠しない、あるいは意味をなさないコードが検出された場合に発行さ れます。 リカバリ処理の後、コンパイルは継続されます。
- Fatal
- リカバリのできない深刻なエラーがユーザプログラム中に検出された場合に発行され ます。コンパイルは即刻中断します。
- Panic
- コンパイラ自身のチェックにより内部的な矛盾が検出された場合に発行されます。こ れはコンパイラ自身のバグを意味するため、nAGへの通知が必要です。