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2.18 実行時環境変数
次の変数によりnAG Fortranコンパイラによってコンパイルされたプログラムの実行 環境を制御することができます。
- nAGFORTRAN_MTRACE_FILE
- 任意の-mtrace= オプションを使ってコンパイルされたプログラム はメモリトレースをこのファイルに出力します。 デフォルトは標準エラーです。
- nAGFORTRAN_MTRACE_OPTIONS
- 任意の-mtrace= オプションを使ってコンパイルされたプログラム のメモリトレーシングオプションを変更します。
- nAGFORTRAN_RUNTIME_ERROR_FILE
- 実行時のエラーメッセージはこのファイルに出力されます。 デフォルトは標準エラーです。
- nAGFORTRAN_RUNTIME_LANGUAGE
- 実行時のエラーメッセージに使用される言語を制御します。 ‘English’または‘Japanese’のいずれかで、デフォルトは英語です。
- nAGFORTRAN_RUNTIME_OPTIONS
- メモリトレース以外の実行時の各種振る舞いを制御します。
以下に示されるオプションをカンマ区切りで指定します。
オプション 効果 show_dangling ぶら下がりポインタのトレースを有効にする -C=danglingを指定してコンパイルしたコードの場合のみ有効 show_danglingオプションにより、ぶら下がりポインタが作成された場合、 再結合された場合、結合解除された場合、存在しなくなった場合に、 実行時エラーファイルにメッセージが生成されます。 例)
[a.f90, line 20: Dangling pointer P detected (number 1), associated at b.f90, line 18] [c.f90, line 7: Dangling pointer P (number 1) has been reassociated] [c.f90, line 9: Dangling pointer Q (number 2) has been nullified] [file.f90, line 21: Dangling pointer R (number 3) no longer exists]
ぶら下がりポインタ番号は、ぶら下がりポインタが検出される度にインクリメントされます。 ぶら下がりポインタ要素を持つ配列が存在しなくなった場合、 それぞれの成分のそれぞれのぶら下がりポインタ要素についてメッセージが生成されます。 しかし要素添え字は含まれず、その代わりに配列成分である事を示すために、 ‘(...)’が生成されます。 例)[file.f90, line 44: Dangling pointer X(...)%A (number 8) no longer exists]
- TMPDIR
- 一時ファイルに使用されるディレクトリを制御します。デフォルトはシステムに よって異なります。