Fortran Builder の基本的な使い方(プログラムの作成からビルド・実行までの手順 ① ~ ⑤)を紹介します。
① プロジェクトを作成する
② プロジェクトにソースファイルを追加する
③ ソースファイルにプログラムを書く
④ プログラムをビルド(コンパイル・リンク)する
⑤ プログラムを実行する
※ プロジェクトフォルダーを開く
※ 実行ファイルを配布する
Fortran Builder では、プロジェクト単位でプログラムの作成からビルド・実行までを行います。
プロジェクトとは、実行ファイルを生成して実行するための作業フォルダーのようなイメージです。
ここでは、上記の手順 ① ~ ⑤ に沿って、「Hello World」を標準出力に出力するプログラムを作成してみます。
① プロジェクトを作成する
メニューから「ファイル > 新規作成 > プロジェクト」を選択してください。
以下のような画面が表示されますので、「コンソールアプリケーション」を選択後に「プロジェクトの名前」を myproject として「次へ」ボタンを押してください。
以下のような画面が表示されますが、今回はこのまま「OK」ボタンを押して次に進んでください。
以下のような画面が表示されれば、プロジェクトの作成は無事行われています。
次のステップに進んでください。
② プロジェクトにソースファイルを追加する
メニューから「ファイル > 新規作成 > ファイル」を選択してください。
以下のような画面が表示されますので、「Fortran 自由形式ソースファイル」を選択後に「OK」ボタンを押してください。
以下のような画面が表示されますので、「ファイル名」を myprog として「OK」ボタンを押してください。
以下のような画面が表示されれば、ソースファイルの作成は無事行われています。
次のステップに進んでください。
③ ソースファイルにプログラムを書く
以下のソースプログラムを入力してください。
print *, 'Hello World' end
入力が終わったら、メニューから「ファイル > 上書き保存」(または Ctrl + S)を選択してください。
④ プログラムをビルド(コンパイル・リンク)する
メニューから「プロジェクト > ビルド」を選択してください。
問題が無ければ、メッセージウィンドウに以下のように表示されます。
⑤ プログラムを実行する
メニューから「実行 > 実行」を選択してください。
問題が無ければ、コマンドプロンプトウィンドウに「Hello World」が出力されます。
以上が Fortran Builder の基本的な使い方となります。
※ プロジェクトフォルダーを開く
メニュー「表示 > プロジェクトフォルダー」から、プロジェクトフォルダーを直接開くことができます。
フォルダーの中に、ソースファイル(myprog.f90)や実行ファイル(myproject.exe)が在ることが分かります。
※ 実行ファイルを配布する
実行ファイル(*.exe)は、Fortran Builder がインストールされていない他の PC に配布して、実行することができます。
その際、nAG Fortran コンパイラのランタイムライブラリ(DLL)を一緒に配布する必要があります。
ただし、プロジェクトの設定から「Fortran ランタイムライブラリの非共有(静的)バージョンの結合 (-unsharedrts)」を指定してビルドすると、ライタイムライブラリが実行ファイルにスタティックに結合されるため、実行ファイル単体で配布することができます。
(ただし、その分だけ実行ファイルのサイズが大きくなります。)
配布の詳細につきましては、メニューから「ヘルプ > Fortran Builder ヘルプ」を開いていただき、
Fortran Builder 操作ガイド >
やりたいことから操作方法を調べる >
その他 >
32-bit アプリケーションの再配布/64-bit アプリケーションの再配布
をご参照ください。