プログラムの高速化・並列化サービスの事例

HECToRプロジェクト (英国最大のスパコン)

対象プログラム 電子構造計算,分子動力学,物性学シミュレーション,海洋学アプリケーションなど
アプリケーション名 CASTEP,CRYSTAL,DL_POLY,VASP,CABARETなど
チューニング方法 並列化,ハイブリッド並列化(OpenMP+MPI),領域分割,I/Oの最適化など
成果 パフォーマンス改善,スケーラビリティ改善

nAGが計算科学とエンジニアリングサポートの提供者として選ばれました

HECToR(High End Computing Terascale Resource)は英国のエジンバラ大学の「Advanced Computing Facility」にある最新ハイエンド計算リソースです。 ピークパフォーマンスが現時点で63テラフロップスのCray社XT4が導入されています。今後の予定では2009年に250テラフロップスを達成する予定です。さらにその後2011年に再度アップグレードが予定され、ヨーロッパにおいて、最もパワフルなマシンとしての地位を保って行きます。

HECToR はスーパーコンピュータのTop 500 中の 35位(2012年11月時点)となっています。

HECToRプロジェクトの目的

  • 英国の学術研究機関向けに世界最高峰レベルの計算サービスを提供
  • 革新的な計算技術開発のサポート
  • 産業界、商業界において、効果的に利用できるハイエンド計算環境を提供
  • 英国内と英国外の研究チームのコラボレーションを推進

HECToRのサービスはnAGを含む(それぞれの専門分野により選出された)パートナーのコンソーシウムにより提供されます。

nAGとHECToR

nAGはHECToRチームとのかかわりを2003年の10月から開始しました。当初はこのプロジェクトにおける技術的なアドバイスやマーケットインテリジェンスを提供していました。その後nAGがこのプロジェクトにおいて各種ベンチマークをつかさどるよう選出され、その結果このプロジェクトにおいての技術的な選択に大きな影響を与えるところとなりました。2007年の3月、nAGはHECToRプロジェクトの計算科学とエンジニアリングサポート提供者として、オフィシャルに選ばれました。2007年の10月より、nAGのヘルプにより、計算負荷の大きなプロジェクトを持ついくつかの研究グループで、HECToRシステムへの移植とチューニングがはじまります。

nAGは当プロジェクトにおいて、nAGオックスフォードオフィスと英国内の研究拠点に、フルタイムのHPC専門家を20人(/年)配置して、HECToRプロジェクトのHPCの中心としての役割をはたします。

Image 1. HECToR XT4 (構築中:2007年3月) Cray, Chippewa Falls, MNにおいて

Image 2. HECToR XT4 (エジンバラ大学において - Photos: P. Tuffy, University of Edinburgh)

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