nAG Fortran コンパイラ 7.2 マニュアル

 
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2.24 ソース整形

ソース整形機能は一連のFortranソースファイル(自由形式もしくは固定形式)を入力し、 自由形式の整形済みの個々のファイルを出力します。 Cファイルおよびfppにより処理されたファイルは取り扱う事ができません。

ソース整形機能は以下のコンパイラオプションを認識します。
-132, -encoding, -english, -f2003, -f2008, -f95, -fixed, -free, -help, -I, -indirect, -info, -maxcontin, -nihongo, -noqueue, -o, -openmp, -Qpath, -tempdir, -v, -V, -w and -xlicinfo.

整形済み出力は-oオプションで指定されるファイルか もしくは(その指定を行わない場合には)入力ファイルの拡張子を ‘.f90_pol’で置き換えたファイルへ出力されます。 出力ファイルと入力ファイルは同一であってはなりません。

以下の追加オプションで整形機能の指定が可能です。

-align_right_continuation
行末の継続文字(アンパサンド)をN+2列に整列します。(ここでNは-width=で指定される行幅を表します) このオプションはインラインコメントで終わる行以外が対象となります。
-alter_comments
個々のオプションでコメントの変更を可能にします。 このオプションを指定しなかった場合にコメントの変更が生じるような他の指定は全て無視されます。
-array_constructor_brackets=X
配列構成子の記述方法を指定します。 Xは以下のいずれかでなければなりません。 Asis (入力ファイルと同じ)、 ParenSlash (括弧とスラッシュの組み合わせ。つまり ‘(/ ... /)’)、 もしくはSquare (中括弧。つまり ‘[ ... ]’) デファオルとは-array_constructor_brackets=Asisです。
-blank_cmt_to_blank_line
コメント行をコメント初期化文字を残して空行に変換します。 この動作は-alter_commentsオプションを指定した場合のデフォルトの動作です。
-blank_line_after_decls
宣言部と最初の実行文の間に1行以上の空行があるようにします。この動作はデフォルトの動作です。
-bom=X
Unicode Byte-Order Markを出力ファイルの最初に書き出すかどうかを指定します。 XAsis(入力ファイルと同じ)、 Insert(Byte-Order Markを挿入)、 Remove(Byte-Order Markの削除)のいずれかが指定可能です。 このオプションは入力ファイルが UTF-8 エンコーディングであるとみなされる場合 (Byte-Order Markで始まっている、もしくは-encoding=UTF8 オプションが指定された)にのみ有効です。 デフォルトは -bom=Asis です。
-break_long_comment_word
コメント行が2行にまたがる場合に単語が分割される事を許します。
-canonicalise_floating_literals
浮動小数点定数表現の正規化を指定します。 浮動小数点定数表現の正規形は、常に小数点があり、その前後に少なくとも一桁の数字があります。 指数部の文字が E である場合、指数は常に非ゼロです。 指数部がある場合、指数部の文字の後には常に符号が続き、指数値には先行するゼロがありません。
-character_decl=style
CHARACTER型宣言文のコードのスタイルを指定します。 styleは以下のいずれかで有る必要があります。(大文字小文字の区別はありません)

Asis (入力と同じままにする。しかし-kind_keyword=オプションの指定には従う)
Keywords (LEN=KIND=を使う)
Kind_Keyword_Only (KIND=を使うがLEN=は使わない) もしくは
No_Keywords (キーワードを用いない現代的なスタイルにする)

デフォルトはAsisです。その他のスタイルでは廃止予定事項の “CHARACTER*length”形式は現代の“CHARACTER(length)”形式に変換されます。 長さと種別の両方が入力文に含まれる場合、出力では長さが先に指定されます。

-commas_in_formats=X
FORMAT文で省略可能なカンマを追加するかどうかを指定します。XAsis(そのまま)、Insert(挿入)、Remove(削除)のいずれかである必要があります。 デフォルトは-commas_in_formats=Insertです。
-dcolon_column=N
宣言に含まれる2連コロン‘::’を列Nで整列し、後続の継続行も一致するように整列します。 デフォルトでは、-dcolon_column=0と同等で整列を行いません。
-dcolon_in_decls=X
宣言部の省略可能な2連コロン‘::’をどのように処理するべきかを指定します。 X は、Asis (何もしない)、Insert (ない場合に‘::’を挿入する)、 Remove (‘::’が存在していて省略可能な場合に削除する) のいずれかを指定します。 デフォルトは-dcolon_in_decls=Asisです。
-delete_all_comments
全てのコメントを削除します。(-alter_commentsが指定されている場合)
-delete_blank_lines
空行と本文が無いコメント行を削除します。(-alter_commentsが指定されている場合)
-delete_unused_labels
参照されていない文番号を削除します。 この動作はデフォルトの動作です。
-elcase=X
指数文字に使用するケースを設定します(EまたはD):XAsislowercaseUPPERCASEのいずれか、またはその省略形でなければなりません。 デフォルトは-elcase=UPPERCASEです。 Xの解釈は大文字小文字を区別しません(例:-elcase=u-elcase=Uと同じです)。 注意:-elcase=Asisは基本的なソース整形(=polish)でのみ利用可能で、確証ソース整形(=epolish)や他のツール(例:=unifyprecision)では使用できません。
-format_start=N
FORMAT文の文番号の再設定を別系列で行っている場合に、 最初のFORMAT文の文番号はNとなります。 デフォルト値は -format_start=90000 です。
-format_step=N
FORMAT文の文番号の再設定をを別系列で行っている場合に、 各文番号間のきざみが N となります。 デフォルト値は -format_step=10 です。 この指定では負の値も指定可能です。(ゼロは指定できません)
-idcase=X
識別子の文字の種類を指定します。Xは、AsisCapitalisedlowercaseUPPERCASECamel_Case、またはそれらの省略形(両方ともC)のいずれかである必要があります。 またCaは、Camel_Caseではなく、Capitalisedとして扱われます。 デフォルトは-idcase=lowercaseです。 Xの解釈では大文字と小文字は区別されません(たとえば、-idcase=u-idcase=Uと同じです)。 -idcase=Asisは、基本的なソース整形機能(=polish)でのみ使用でき、 拡張ソース整形機能(=epolish)やその他のツール(=unifyprecisionなど)では使用できないことに注意してください。
-indent=N
構文内の文のインデント幅を N に設定します。 デフォルトは -indent=2 です。
-indent_comment_marker
コメントのインデントを行う場合にコメント開始文字もインデントします。 この動作はデフォルトの動作です。
-indent_comments
コメントのインデントを行います この動作は -alter_comments の指定が行われている場合のデフォルトの動作です。 -indent_comment_marker オプションにも影響を受けます。
-indent_continuation=N
継続行のインデント幅を N に設定します。 デフォルトは -indent_continuation=2 です。
-indent_max=N
最大インデントを N に設定します。 デフォルトは -indent_max=60 です。 この値は-width=で指定される出力幅よりも10以上小さい値である必要があります。
-inline_comment_indent=N
インラインのコメントのインデント幅を N に設定します。 デフォルトは -inline_comment_index=35 です。
-keep_blank_lines
空行及び本文のないコメント行を削除しません。 このオプションは -delete_blank_lines の反対のオプションです。 この動作はデフォルトの動作です。
-keep_comments
本文があるコメント行の削除を行いません。 このオプションは -delete_comments の反対のオプションです。 この動作はデフォルトの動作です。
-keep_unused_labels
使われていない(参照されていない)ラベルを削除しません。 これは-delete_unused_labelsの反対です。
-kind_keyword=X
宣言部における KIND= 指示子の取り扱いを X に指定します。 XAsis(現状のままを保持)、 InsertKIND= の指定がない場合に追加)、 RemoveKIND=を削除) のいずれかです。 デフォルトは -kind_keyword=Asis です。
-kwcase=X
言語キーワードの文字の種類を指定します。Xは、CapitalisedlowercaseUPPERCASECamel_Case、またはそれらの省略形(CCaの両方)のいずれかである必要があります。Camel_Caseではなく、Capitalisedとして扱われます); デフォルトは-kwcase=Capitalisedです。 Xの解釈では大文字と小文字は区別されません(たとえば、-kwcase=u-kwcase=Uと同じです)。 -kwcase=Cは、‘DoublePrecision’と‘Non_recursive’を生成します。 -kwcase=Camelを使用すると、後者は‘Non_Recursive’として生成されます。
-label_after_indent
文番号をインデントします。このオプションは -label_before_indent の反対です。
-label_before_indent
文番号がある場合にはインデントを行う前に文番号を出力します。この動作はデフォルトの動作です。
-leave_formats_in_place
FORMAT文を入力ファイルと同じ場所に出力します。 このオプションは -move_formats_to_end の反対です。 この動作はデフォルトの動作です。
-margin=N
左マージン(初期インデント)を N に設定します。 この値は出力行幅(-width=)より10以上小さくなくてはなりません。 デフォルトは -margin=4 です。
-move_formats_to_end
FORMAT文を副プログラムもしくはプログラム単位の末尾で且つCONTAINS文もしくはEND文の直前へ移動します。
-name_scopes=X
省略可能なキーワードと有効範囲名をENDもしくはEND TYPE文に追加するかどうかを指定します。 XAsis(そのまま)、Insert(キーワードもしくは/及び名前を挿入)、 Keywords(キーワードを挿入、有効範囲名を削除)、 Remove(省略可能なキーワードと名前を削除) このオプションはEND INTERFACE文にも適用されます。 デフォルトは -name_scopes=Keywords です。
-noalign_right_continuation
継続行末の継続文字(アンパサンド)を整列しません。 この動作はデフォルトの動作です。
-noalter_comments
コメントの変更を行いません。この動作がデフォルトの動作です。
-noblank_cmt_to_blank_line
本文のないコメント行を空行に変換しません。
-noblank_line_after_decls
宣言部と実行部の間に空行を挿入しません。
-nobreak_long_comment_word
コメント行が2行に分けられる場合に、長い単語の途中で分けることをしません。 この動作はデフォルトの動作です。
-nodcolon_column
宣言内で2連コロン‘::’を整列しない旨を指定します。 これはデフォルトであり、-dcolon_column=0と同等です。
-noindent_comment_marker
コメント開始文字をカラム1に配置します。
-noindent_comments
コメント行の本文をインデントします。
-norenumber
文番号の再設定を行いません。
-noseparate_format_numbering
文番号の再設定を行う場合に、FORMAT文と非FORMAT文で同じ系列を使用します。この動作はデフォルトの動作です。
-noterminate_do_with_enddo
DO ループの終端文を変更しません。
-nowrap_comments
長いコメント行を折り返しません。(コメントのインデントが行われる場合にはこの設定に関わらずコメントはインデントされます)
-relational=X
関係演算子の形式を指定します。 XF77-.EQ., .LE.等を使用)もしくはF90+==, <=等を使用)のいずれかでなければなりません。 デフォルトは -relational=F90+ です。
-renumber
文番号の再設定を行います。 この動作はデフォルトの動作です。
-renumber_start=N
文番号の再設定を行う場合、最初の文番号を N に設定します。 デフォルトは -renumber_start=100 です。
-renumber_step=N
文番号の再設定を行う場合、文番号間のきざみを N に設定します。 デフォルトは -renumber_step=10 です。
-separate_format_numbering
文番号の再設定を行う場合、FORMAT 文を非FORMAT 文とは別の系列で行います。
-terminate_do_with_enddo
DO ループの全ての終端文を ENDDO 文にします。 この動作はデフォルトの動作です。
-width=N
出力行の最大幅を N に設定します。 デフォルトは -width=78 です。 継続行の場合、追加で2文字(‘ &’)がその行の最後の文字の後ろに追加されます。 これによりここで指定する最大幅を超える場合があります。 幅は左マージン(-margin=)及び 最大インデント幅(-indent_max=)よりも10以上大きな値でなければなりません。 最大幅設定は10204ですが、9998を超える値を設定すると、Fortran 2018標準に準拠しない出力が生成される可能性があります。また、130を超える値を設定すると、古いFortran標準に準拠しない出力が生成される可能性があります。
-wrap_comments
最大行長を超えてしまう長いコメント行を折り返します。 この動作はデフォルトの動作です。
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